ほし と ほし の あいだに

大きな空には沢山の星が、きらきらと輝いています。  
その中に二つの特別な星がありました。一つは明るく眩しい金色の星。もう一つは静かに光る銀色の星。

金色の星は空の東側。銀色の星は空の西側。二つの星は遠く離れていました。

ある夜、金色の星はふと隣を見ました。「あれは何かな?」金色の星は初めて銀色の星を見つけたのです。  
その光は優しく、金色の星はなぜか胸がどきどきしました。

「こんばんは!」と金色の星は呼びかけました。  
遠く離れていても、銀色の星にはその声が届きました。  
「こんばんは」と銀色の星も答えました。

「君はいつもそこにいるの?」と金色の星は聞きました。  
「うん、ずっとここで君を見ていたよ」と銀色の星は答えました。  
「僕も君に会いたい」と金色の星は言いました。

そのとき、二つの星の間を飛ぶ流星が光の道を作りました。  
「あの道を通れば君に会えるかな?」  
「でも、遠すぎるよ」と銀色の星は答えました。

次の夜、金色の星は試しに少し動いてみました。でも、他の星たちにぶつかりそうになって、元の場所に戻りました。  
「無理だね」と金色の星は悲しく言いました。  
「悲しまないで」と銀色の星は言いました。「私たちは離れていても、同じ空にいるよ」

ある昼、小さな鳥が金色の星の傍を飛びました。  
「ねえ鳥さん、あの銀色の星まで飛んでみて」金色の星は頼みました。  
鳥は困りました。「そんなに遠くまで飛べないよ」

次の昼、ふわふわと浮かぶ雲が来ました。  
「ねえ雲さん、あの銀色の星まで流れていって」金色の星は頼みました。  
雲も困りました。「そんなに遠くまで行けないよ」

金色の星は考えました。「どうすればいいんだろう」  
そのとき、風が金色の星にささやきました。「諦めなくてもいいんだよ」  
「どういう意味?」と金色の星は聞きました。  
「待ってごらん」と風は答えました。

その夜、金色の星は不思議な夢を見ました。夢の中で、金色の星と銀色の星は同じ空で並んで輝いていました。  
夢から覚めたとき、金色の星は考えました。「そうか、もしかしたら…」

次の夜、金色の星は自分の光をできるだけ強く輝かせました。  
そして銀色の星も同じように自分の光を強く輝かせました。  
二つの光は空の真ん中で出会って混ざり合い、美しい虹色の光の橋を作りました。

「見て!」と金色の星は喜びました。「私たちの光が出会ったよ!」

それから毎晩、金色の星と銀色の星はお互いに向かって光を送りました。  
そしてその光が作る虹色の橋は夜ごと少しずつ強くなっていきました。  
時々小さな星たちがその橋を渡って遊びました。

「君に会えて嬉しいよ」と金色の星は言いました。「うん、私も」と銀色の星は答えました。  
二つの星は離れていても、光の橋で繋がっていました。  
そしてそれは、どんなに遠くても心が繋がれば、いつでも出会えるということ。

星空を見上げる人々は、二つの星の間にかかる虹色の橋を見つけると、なぜか胸が温かくなるのです。

おわり

0日婚はロマンチックの1つの形だ。出会ってすぐ好きになり、「結婚しよう」「いいよ」だなんて、ねえ。彼女はこれをディズニープリンスみたいと形容した。確かに、ディズニープリンスはだらだら付き合ったりしない。まず知り合って話して、お食事に3回行ってから告白して、2-3年付き合ってからプロポーズ、みたいなことはしない。出会って即永遠の愛を誓う。じゃあなぜ、ディズニープリンスは、あのように恋に落ちるのだろうか?映画尺的にその時間を作ってられないというのは1つの理由だろう。いや違うな、だって演出でやりようはいくらでもあるもの。そう考えると、やはりそれが1つのロマンチックの形なのだろう。もっというと人々がどこかで求めている愛の形の1つなのだろう。ロマンチックは極端から生まれる。短すぎるか、長すぎるかだ。あるいは近すぎるか、遠すぎるか、だ。僕はその愛が「真実かどうか」以上に、「美しいかどうか」でその確からしさを測りたい。

都築怜


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n76b80708d5d6
公開日: 2025-03-20 18:00