初恋は13歳。初めてできた彼女の話

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女の人って初恋の年齢で「幼稚園の頃」とか、やけに幼い年齢を言ってきません?
その頃の僕なんて、ガオレンジャーとミッキーとレゴ、くらいしか考えてなかったよ。

僕の初恋は、「初めて彼女ができたとき」と一旦定義しておきたい。
だから中1。
小学生の頃は好きな人が0だったか?と聞かれるとよくわからないけど。
そう、よくわからないっていうくらい、覚えていないんですよね。
ただ、「初の彼女」ってなると、そりゃ覚えているし、 彼女だったんだから、そりゃ好きだったんだろうと。

だから、これから話す僕の初恋は中1にできた彼女の話。

・・・

入学式おわって数日くらい経ち、僕に初めての彼女ができた。
小学校が同じだった人だから、既にお互いに対する気持ちはあった、というような感じだ。
メールでお互いの気持ちを確認しあった。

その後、女の子が付き合うことを僕に提案してくれた。

「付き合う、とは…?」

僕は、お互いの気持ちを確認することがゴールだと思っていた。
だって、それでお互いハッピーじゃないか。
その先に「付き合う」って、正直何をするのか全くわからなかった。
向こうも僕が初の彼氏だったと思うが、やはり初同士だと女側がよく知っているものなのでしょうかね。

一旦、断る理由もないので、付き合うことに承諾する僕。
この子はどこで「付き合う」とか知ったんだろう。
昼休みのサッカーと、退屈な授業と、塾含めた習い事のトライアングルで過ごしている僕にそんなことを知る機会は全くなかった。

好きな女の子と付き合うことになった僕は一旦よくわからないまま日々を過ごす。
別クラスの彼女と学校ですれ違ったとき、目が合って挨拶するときに、少し特別な表情をお互い作るだけ。
家に帰ってメールで「今日も目が合ったね、嬉しかった」「うん、俺も」と言い合うだけ。
ただ、それは付き合う前からやっていたこと。

「付き合う」とはどういうことなんだろうと、分からな過ぎた僕はいよいよ彼女に聞いてみることに。

「付き合うって何をするの?」

少し時間をおいて、彼女から返事が返ってきた。

「先輩たちは付き合うと一緒に学校に行くみたい」。

一緒に?学校に?
当時の僕からしたら正直考えられなかった。
男の子と一緒に走ったりバッグ振り回したりして登校するのが面白いと思っていた僕にとって、女の子と2人で歩いて学校に行くなんて…。
とてもじゃないけど恥ずかしくてできることじゃなかった。

でも、彼女の気持ちには答えたい。
そこで僕が編み出した方法。

まず朝、彼女が家を出る前に僕にメールをし、僕のマンションの前に彼女が来ます。
彼女の家→僕の家→中学校、というようなルートだったので、僕は頃合いを見て、僕がマンションの下に降りる。

10mくらい向こうに見えた彼女を確認すると、僕はそそくさと歩き出す。
彼女は僕の少し後ろをついてくるように歩く。
少し距離を置いた縦1列になっての登校。
これが僕のできる精一杯だった。情けない。

でも、彼女は非常に素晴らしい人ですよ。
後ろから積極的に声をかけてくれるんです。
対して僕はとことん情けないです。
周りから「彼女いる」って思われることがダサいとかかっこ悪いとか思っていたのでしょう。あと親にはバレたくない、とか。
そういう周囲からの視線を気にしたりしていたら心の中は忙しくて、空返事しかできませんでした。

下校を一緒にしたこともありました。
一人で下校しようとした日、「待って!」と大きな声で呼び止められた。
振り返ると下駄箱の方で、急いでスニーカーの踵部分に指を突っ込んで履いている彼女がいた。

僕は恥ずかしくて校門で一人で立って待っていることができなかった。
でも彼女には可哀想だから、僕はゆっくり歩いた。
彼女は走って追いかけて来た。
息を弾ませながら、いつも通り、僕の少し後ろを歩き始めた彼女。

いつも通り、彼女は今日あった学校の話とかを始めた。
またいつも通り、僕はその話に空返事で返した。
今思うと涙が出るほど健気な彼女だったなと、思いませんか??

超前の話だしもちろん未練なんてないけど、こうやって書いてみて、僕の初恋の人はとても良い人だったんだなと思った。


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n88adc769b6cd
公開日: 2023-04-18 17:00